男木島のみそねこ 50年後へつなぐ紙芝居

男木島に移住したばかりのころ、一匹のねこに出会いました。茶色と白のまだら模様のからだをいつもすりつけて甘えてきて、緊張していたわたしの心をほどいてくれました。
そのねこが寝床にしていたのは、漁港の近くの古い倉庫。島の人に聞くと、かつては島でみそを作っていた場所だといいます。そう聞くとなんだか、ねこの毛並みが、みその色をにじませたように見えてきて……倉庫とねこから着想を得て、ひとつのものがたりを紡いでみました。実際にはねこがみそを食べるのは体に良くないそうですが、かつてのみそ蔵で一生を過ごしたこのねこに、ものがたりの中でだけはお腹いっぱいみそを食べさせてあげようと思います。

物語・声:まな  絵:ひな

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