瀬戸芸・島巡りの拠点、高松港。長蛇の列も船の積み残しも楽しむための心構えとは。 予習ラジオ

チケット売り場に長蛇の列、船に積み残された…島旅で心得ておきたい注意点や失敗談、意外と複雑な港の攻略法をご紹介します。
しまたびのコツと合わせて予習しながら、素敵な島旅におでかけください。

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    島暮らしのアナウンサー

    まな

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瀬戸内の島旅の拠点。高松港ってどんな場所?

瀬戸内国際芸術祭を楽しむために欠かせないのが高松港。直島、小豆島、男木島、女木島、豊島、大島へ行く船がここ高松港から出ているので、芸術祭に行く人は必ず通る場所と言えます。瀬戸内の島々は、離島とはいえ高松港からの距離が近いのが特徴。大島や女木島が15分~20分ともっとも近く、遠い島でも直島や小豆島までフェリーで1時間あれば到着します。
地図で見るとJR高松駅から高松港までは徒歩10分もかからない距離なので、船のチケットを買ったりする時間も含めて10~15分ほどあれば大丈夫だろうと思っている人も多いかもしれませんが、繁忙期にその考えは危険です。芸術祭の期間中は駅も港も混雑しているうえ、島々へ渡る定期船のほとんどは予約ができません。まずは高松港でチケットを買うための長い列に並び、それから船に乗るための列にまた並んで、先着順に乗船するしかありません。しかも、たとえば男木島行きの10時発の便や、豊島行きの9時7分発の便など、人気の時間帯はとくに混雑します。乗船客がとくに多い時間帯は、船が出る時間の少なくとも1時間前にはチケットを買う列に並んでおくことをおすすめします。

高松港のおおまかな配置を事前に調べておこう

高松港は南北に長い敷地にいくつかのチケット売り場と船の乗り場があります。どの島に行きたいか、どのタイプの船に乗りたいかでチケットを買う場所も乗船する場所も異なるので、事前に調べておくと安心です。大まかな配置を紹介すると、敷地の一番南にある建物の南端に男木島と女木島行きのフェリーのチケット売り場があり、その隣に大島行き、その隣に直島、豊島、小豆島行きの高速艇のチケット売り場があります。その建物から北へ向かって3分ほど歩くと別の建物があり、そこが直島と小豆島行きのフェリーのチケット売り場になります。
小豆島行きでも、土庄港行きと池田港行きではチケットの販売窓口が異なります。さらに、芸術祭期間中は普段はない特設航路ができたり、定期航路も増便されたりしていて、それらは各運航会社のサイトなどを見て確認する必要があります。高松港は、さまざまな島への船が集約されているからこそ、はじめて利用する人にとっては複雑に感じるかもしれません。自分の行きたい島、行きたい港をきちんと把握して、時間に余裕を持ってチケット売り場へ行くようにしてください。

島旅は余白の時間も楽しんで

長い列に並んだとしても、一つの船に乗れる人数には限りがあるため、行列に並んだのに希望する便に乗れなかったということもあるかもしれません。そんなときは、高松港周辺のアート作品を見て時間を過ごしてもいいですし、いっそのこと行き先の島を変更するのもいいかもしれません。島旅のなかで起こるアクシデントは、旅の余白、予想外のことに出会えるチャンスととらえてみてはどうでしょうか。急遽行き先を変更した場合、その島について何も知らないかもしれません。そんなときは「しまれび」のサイトを見れば、各島の基本情報を調べることができるのでぜひ活用してください。

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