豊島は準備がものをいう!欠かせない予約や心構えとは? 予習ラジオ

高松港から旅客船で約35分の豊島。「レンタサイクルが予約必須の時期って?」「うっかりやってしまいがちなNG行為」「豊島の魅力をより体感できるタイミングとは?」島に通ってわかった注意点や、島内アクセス・飲食店などの基本情報、おすすめの過ごし方などをご紹介します。
しまたびのコツと合わせて予習しながら、素敵な島旅におでかけください。

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    島暮らしのアナウンサー

    まな

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豊島ってどんな島? アクセスと見どころ

豊島は、瀬戸内の島やアートに興味のある人の間では、よく知られている島と言えるでしょう。周囲は約18㎞、人口は750人ほどで、漢字で「豊かな島」と書く通り、昔から産業や農業が豊かな島でした。瀬戸内国際芸術祭では春・夏・秋すべての会期で会場になっていますが、会期外でも鑑賞できる施設もあるので、芸術祭の会期中に行けなかったという人もアートに触れるチャンスがあります。
豊島には家浦(いえうら)港と唐櫃(からと)港の2つの港があります。家浦港の方が便数が多く、土産物店やレンタカー、レンタサイクルの店も周辺に点在しています。唐櫃港は便数は少ないですが、人気の豊島美術館が近くにあります。高松港からは旅客船で35分ほどで、一部直島を経由する便もあってその場合は50分ほどで到着します。高松港だけでなく岡山の宇野港からも旅客船が出ていて、そちらは30~40分。また、小豆島の土庄(とのしょう)港からはフェリーが出ていて、そちらも30~40分ほどで到着します。いろんな航路があって一見アクセスがよさそうですが、各航路の便数はそれほど多くないうえ、ほとんどが旅客船でフェリーに比べて定員が少ないため、事前にしっかりと計画をたてて行動しましょう。

島内の移動手段と、観光で訪れる際の注意点

観光で訪れた場合の島内の移動手段は、まれに徒歩で移動する人もいますが、多くの場合はバスか自転車、レンタカーです。島内の道はアップダウンが激しいので、自転車を借りる際は電動自転車を選ぶことをおすすめします。

●自転車の注意点
風を受けて景色を見ながら自転車で走るのはとても心地いいですが、豊島にはカーブしながら下る道がたくさんあります。きれいな景色に気を取られてついついスピードが出すぎたり、カーブの先にいる車に気が付かなかったりすることもあるので気を付けましょう。写真や動画を撮るときは、自転車を一旦邪魔にならない場所に停めて、自転車を降りて安全な場所で撮影しましょう。

●バスの注意点
主要なアート施設の近くに停留所があるので、効率よくアートを鑑賞できるのがバスの魅力です。ただ、便数が少なくバス自体も小さいので、観光客が多いときは乗れないこともよくあります。どうしてもその時間に乗りたい場合は、早めに停留所に行くようにしましょう。

豊島は事前の準備と予約が大切

豊島にコンビニはありません。個人商店が数件あるほか、自動販売機もいくつかありますが、ほしいものが必ずあるとは限りません。飲食店も繁忙期は満席や売り切れということもよくあります。豊島を訪れるときは、飲み物はいつもより多めに準備し、念のために軽食も用意していくことをおすすめします。宿泊施設については、おしゃれなゲストハウスや一棟貸しの民泊などがありますが、繁忙期は予約でいっぱいです。宿泊したい場合は早めに予約しておきましょう。また、高松から豊島に行く船、豊島から高松に戻る船に乗るときも、早めの行動を心がけましょう。フェリーと違って旅客船は定員数が少ないので、希望する便に乗れないこともよくあります。繁忙期の午前中の便で高松から豊島に行く場合、1時間前には切符売り場へ行くことをおすすめします。そして島内の重要な交通手段であるレンタサイクルも、土日はすべての自転車が出払っていることがあるので注意してください。豊島を訪れる際は、飲食と宿泊、移動手段については、ほかの島より入念に準備することをおすすめします。
それから、豊島に限らずすべての島に共通することですが、事故やケガに気を付けること、そして熱中症対策や虫対策も万全にしておきましょう。普段と違う環境での自転車移動は、思わぬケガにつながってしまうことがあります。離島なのでケガをしてもすぐに病院に行けるとは限りません。自分が困らないためにも、周りの人に迷惑をかけないためにも、事故やケガには十分注意してください。それは熱中症も同じで、高い建物のない島では日陰が少なく、思いがけず炎天下で長時間の待ち時間が発生することもあります。熱中症対策は都市にいるときよりも入念に行ってください。そして自然が豊かな島では虫にもよく遭遇します。とくに肌の露出が多くなる季節は、虫よけスプレーは必須です。

アート以外にもたくさん!豊島の楽しみ方

晴れた日はもちろんですが、豊島は雨の日でも趣があって美しい島です。豊島には壇山という山があり、豊かな湧き水が出ることで有名ですが、雨が降って雨水が壇山から島へしみ込んで海へ流れていく、その循環のなかに自分もいるような感覚を味わうことができます。雨の日は山や海にもやがかかっていて、境界線があいまいで幻想的な景色になります。もしこの先、豊島旅行を計画しているなら、その日がもし雨でも予定を変更せず、ぜひ雨の豊島を楽しんでください。
壇山の頂上には展望台がありますが、その手前の道は桜並木になっていて、桜の季節はとても美しい景色を楽しめます。車でその道を走ると、桜の花びらがひらひらと舞い降りて、その花びらで道までピンク色になっていて、まるで夢の世界のような美しさです。桜の季節はぜひ訪れてほしい場所です。壇山に行くにはレンタカーが必要なので、事前に予約をして、運転には十分注意して訪れてください。

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