船の乗り換え、できますか?犬島へのアクセス攻略法 予習ラジオ

岡山市で唯一の有人離島、犬島(いぬじま)。周囲約4kmとコンパクトだからこそ、懐かしい雰囲気の路地を散策しながらアートと暮らしに触れることができます。ただし、他の島よりも移動はちょっと複雑。宇野港や高松港からの直行便はなく、途中の島で“船の乗り換え”が必要な場合もあります。
犬島行きをマスターできれば、あなたも島旅上級者。行き方や注意点を一緒に紐解いていきましょう。
しまたびのコツと合わせて予習しながら、素敵な島旅におでかけください。

  • 顔写真

    島暮らしのアナウンサー

    まな

  • 顔写真

    島に住んでいた絵描き

    ひな

岡山県岡山市の唯一の有人離島、犬島(いぬじま)。周囲約4キロ、人口30人ほどの小さな島です。
かつては銅の製錬業や採石業で栄えた島で、近代化産業遺産である製錬所跡は「犬島精錬所美術館」として再生されているほか、集落に溶け込むようにして「犬島家プロジェクト」や「犬島くらしの植物園」などさまざまなアートが展開されています。
どこか懐かしい路地を散策しながら、アートと島の暮らしを感じることができます。

知っておきたい基本情報

犬島は徒歩で巡るのが基本。なだらかな坂や平坦な道が多く、散策が楽しい島です。
島に着いたらまずは、船を降りてすぐ左手の「犬島チケットセンター」へ。船のチケットの販売カウンターやコインロッカー、トイレ、お土産売り場等の機能が集約されています。裏手には美しい浜辺が広がります。(トイレは島内に数カ所だけなので、散策前に、チケットセンターなど港周辺で済ませておきましょう。)

犬島チケットセンター

また、島内にコンビニやスーパーはなく、自動販売機も3台ほど。飲み物や軽食、ごみ袋は事前に準備しておくと安心です。島内には素敵な飲食店が数か所ありますが、事前予約が必要な場合もあるので、インスタグラムや各店のサイトで確認しておきましょう。

また、港周辺には無人販売所があり、島の方の心遣いで、絆創膏などの緊急グッズや飲み物、お土産などが並んでいます。こんな発見も、小さな島旅ならではの楽しみです。

そして、犬島のアート施設は、特定の曜日が休館日だったり、冬期は長期休館に入ったりします。また犬島の主要なアート施設は予約が必要です。事前にベネッセアートサイト直島の「開館カレンダー」で開館状況や予約の空き状況をご確認ください。

また、美術館の開館状況によって船の便数や運航の有無も変わってきますので、船の時刻表で運航情報をご確認ください。

散策中に出会うアート作品の影も魅力的

いざ犬島へ!アクセスその1~宝伝港から行く航路~

最もシンプルな行き方が、岡山県の宝伝港(ほうでんこう)と犬島を結ぶ航路。1日6〜8便の運航で、島の方々が日常的に利用する船におじゃまさせてもらう形です。宝伝港まで行ければ、乗船時間は約10分。あっという間に到着です。

宝伝港までは駅からも空港からも距離がありますが、JR岡山駅から直行バスが出ており、約50分で到着します。運行曜日が限られているため、最新情報は両備バスのサイトでご確認ください。車の場合は、宝伝港の駐車場をご利用ください。

犬島港周辺から岡山県を望む

いざ犬島へ!アクセスその2~直島・豊島から行く航路~

直島―豊島―犬島の3島を結ぶ高速船が、美術館の開館日に合わせて1日片道3便運航されています。アイランドホッピングが楽しめる、島旅上級者向けの航路ともいえるでしょう。高松港や宇野港から犬島への直行便はないため、直島や豊島で乗り継ぎが必要になります。

この乗り継ぎに、注意点があります。特に直島での乗り換えでは、宮浦港フェリーターミナル(高松や宇野からのフェリーが到着する場所)の窓口で、チケットを現金で購入する必要があります。そのうえで、フェリーターミナルとは別の旅客船乗り場(北西方向へ徒歩2〜3分ほどの桟橋)に移動しなければなりません。

直島の旅客船乗り場

例えば、高松から午前8時台の始発フェリーに乗って、午前9時台に直島に着いた場合、乗り換え時間は最短で18分。一見問題なく思えますが、チケット購入や桟橋への移動などを考えるとかなりギリギリ……。直島に前泊した方はすでに早々に並んでいたり、直島から豊島に行きたい人も同じ船に乗るため満席になったりなど、繫忙期は船に乗れないケースもあります。

繁忙期は旅客船乗り場に列ができることも

おすすめプラン3選

① 乗り換えゆったりコース
そこでおすすめは、乗り換えに1時間程度の余裕を持つプラン。例えば、高松港を午前10時台に出発する便で直島に向かい、約1時間の乗り換え時間を直島の宮浦港周辺で過ごし(屋外アートの鑑賞やカフェ、散策をしているとあっという間!)、午後12時台の犬島行きに乗るプランなら、犬島には3時間以上滞在できます。
また宇野港発の場合も、午前11時台の便に乗ると、午後12時台の犬島行きまで、直島で50分ほど乗り換えに余裕が生まれます。宇野港で早めのランチを食べて、直島でコーヒーを飲みながら犬島行きの船を待つ…という形なら、お昼の食べ逃しもなく安心です。

② 関西圏から日帰りコース
例えば新大阪を朝8時の出発した場合、新幹線で約40分でJR岡山駅に到着。JR岡山駅を午前9時台に出発する宝伝港行きバスに乗れば、日帰りでの犬島訪問も十分現実的です。

③ スピーディーコース(上級者向け)
直島に2泊3日(土・日・月曜)で滞在する場合、直島の美術館がお休みの月曜日に豊島と犬島を両方巡る欲張りプラン。直島を午前9時台に出る便で豊島に行き、約3時間滞在して豊島美術館をゆったり鑑賞。その後、豊島を午後12時台に出る便で犬島へ。午後4時前の最終便まで約2~3時間、犬島を満喫できます。カフェでゆっくり…という時間は取れませんが、できるだけいろんな島に行きたいという方にとっては抜群の充実度です。

豊かな暮らしの風景があちこちに

犬島の島時間を楽しもう

犬島は、小さいからこそぎゅっと魅力が詰まった島。大きな島と違い、細い路地やレトロな看板など、どこか懐かしい風景が大切に手入れされながら残っています。アートはもちろん、島の暮らしの手触りを五感で感じに訪れてみてください。お出掛けの際は最新の情報をご確認ください。

LINEでは島の季節ごとの映像や限定ホーム画面をお届けしているよ